サブカル通信/堀江拓也 @MATplanner

経営コンサルタント、証券アナリスト。ロック、ポップス、映画、書籍などサブカルチャー関係のコラムなどを執筆しています。書籍以外は６０，７０年代が好きです。サブカルチャーを考察する際にも、社会科学的アプローチをベースにすることがあります。そのためサブカル関連以外の項目を取り上げることがあります。 Joined August 2025

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12 hours ago

平泉渉・渡部昇一『英語教育大論争』文春文庫。かつて論争は雑誌上で行われた。この論争は75年『諸君！』誌上で闘われた。簡単に言えば、実用英語（平泉）VS教育英語（渡部）の対抗。論争が一冊にまとめられるのは珍しい。そのため両者の主張を公平に対比することができる。

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16 hours ago

角川書店『知的新人類のための現代用語集』は85年発行。プロデューサー安原顕、ディレクター見城徹。まえがき浅田彰。プロ野球の項目は謎の女性華道家・草野進（蓮實重彦が代理人）。87年の『同 2』は巻頭の文が吉本隆明。他には田中康夫、中沢新一、尾辻克彦など。安原顕らしいというか時代ですね。

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19 hours ago

阿川尚之『アメリカン・ロイヤーの誕生』中公新書。ソニーに勤務していた著者が、アメリカのロー・スクールに留学してニューヨーク州弁護士になるまでの体験記。受験準備、受講、ローファームでの実習、司法試験受験まで。初読のとき、「知的な冒険小説」という感じがしました。

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21 hours ago

スコット・タロー『ハーヴァード・ロー・スクール』ハヤカワ文庫。 75年にロースクールに入学した26歳の著者が過ごした1年目（原題"ONE L"）の生活の記録。1Lのハードな日々。 87年彼はミステリー『推定無罪』（文春文庫）を発表してベストセラー作家になった（著者名：スコット・トゥロー）。

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2 days ago

立花隆『ロッキード裁判批判を斬る』1～3,朝日文庫。単行本の書名は『論駁』。裁判批判論に対する論駁の書。著者が「論理学と論争術の実践的教科書」という本。

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2 days ago

浅見定雄『にせユダヤ人と日本人』朝日文庫。大宅壮一賞受賞作で300万部のベストセラー『日本人とユダヤ人』（イザヤ・ベンダサン）に対するロジカルで痛烈な批判の書。解説で國広正雄が立花隆『論駁』と「相通ずるもの」があるとしている。

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2 days ago

『文学全集を立ちあげる』文春文庫。丸谷才一、鹿島茂、三浦雅士が、架空の世界・日本文学全集を編む。収録作品を選ぶためには選者の価値観が問われる。選考の過程で作品が紹介されて選者による評価が示される。広範なブックガイドです。

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2 days ago

渋谷陽一氏は『知的新人類のための現代用語集』角川文庫（85年）で、『イージーライダー』について「たそがれたムード」「初期衝動のみ」で動くと悲劇になるという「教訓的な映画」と述べた。日本で再映画化するなら主役は森田健作あたりが最も好ましいとした。現在なら高橋一生だろうか。違うかな？

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2 days ago

渋谷陽一氏は『SIGHT』'69特集で、『イージーライダー』について「思いきりたそがれている」と書いた。この映画は冒頭のバイクの疾走シーンと悲惨なラストとの落差が大きい。私は疾走シーンから街中でバイクが信号で停止した場面で嫌な予感がした。

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3 days ago

豊崎由美『ニッポンの書評』光文社新書。「「ロッキング・オン文体（つまり、渋谷陽一の影響下にある文体）」自分のことか？と思って調べた。「～じゃない？」「イキってる」を多用とか。渋谷文体ではない。どうも『ロッキングオン・ジャパン』系らしい。でも私は「渋谷陽一文体」ではあると思います。

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3 days ago

渋谷陽一さんの仕事では『SIGHT』の年代特集が好きです。私にとって重要な「年」69年の号を見直した。東大安田講堂、月面着陸、ウッドストック。橋本治の『二十世紀』と項目が重なる。どちらも”終わりの始まり”という論調。やはりそういう年だったのだ。「Good Times,Bad Times」どっちだろう。

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3 days ago

ロッキングオン2510号、待ちわびていた「追悼特集　渋谷陽一」。渋谷さんの単行本はすべて持っています。再録された記事は「レディオヘッド」の 1本を除いて読んだ記憶があります。これから改めて読みます。セレクトした山崎洋一郎さんの心情とセンスを味わいたいと思います。ありがとう。

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4 days ago

ローリング・ストーンズが教えてくれた。「ビートルズが教えてくれた」（吉田拓郎）という曲あがあるが、ストーンズにも教育的なタイトル曲があります。 9位「You can't always get what you want」（無情の世界） 28位「Time waits for no one」順位は『レコード・コレクターズ』2012/08号から

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4 days ago

安本美典『邪馬一国はなかった』徳間文庫「邪馬台国は邪馬一国だ」とする古田武彦氏への反論を述べた本。両氏の主張の是非を判断する能力はなく、安本氏の統計学や論理学を駆使した反論を楽しんだ。私が論争に興味を持つのは、テーマではなく論争過程を読みたいからです。

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4 days ago

前述の「タロット」論争。資料がないので記憶で書きます。「ロー」派のウラヌス星風氏は、英英大辞典ではそうなっている。自分は大学院で英語を専攻したと主張。ドイツ文学者の種村季弘氏は、大学院を出てもわからない。「三尺梯子は三尺しか届かない」と揶揄した。感情的になっていると思いました。

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4 days ago

萩原健太『ロック・ギタリスト伝説』アスキー新書。元「イカ天」の審査員。冷静なコメントが印象的だった。その通りの文章。ギターソロは＜CFCFAF＞などと表記し、時に指板？を提示する。非メジャーのギタリストに渡したら酒も飲まずに塾読していた。早川書房出身で親近感を覚える。＜読むロック２＞

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4 days ago

花村萬月『俺のロック・ステディ』集英社新書。作家らしい個性的な文体だが、記述は正確。音楽理論やギター奏法にも言及。60,70年代のロックを聴きこんだ人らしいリアルなバンド列伝。ディープ・パープルは「シャッフルのバンドだと認識している（極論なり）」「ロックとは、詩情」＜読むロック１＞

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4 days ago

花村萬月の初期の作品は、どこかロック風だった。『渋谷ルシファー』内容もそうだが、文庫本の表紙は１０ホールズのイラスト。『重金属青年団』は英語だと"Heavy Metal Young Group"?『ヘビィー・ゲージ』のラストは「ナッシング・バット・ザ・ブルース」だった。画像は『イグナシオ』角川文庫です。